漫画スラムダンクでは、漫画の中や、コミックスの合間のページなどで、バスケットの雑学などが紹介されている。
その中でもNBA選手が紹介されていることが多く、作者のNBA好きをうかがわせる。
一番始めに紹介されたNBA選手はカリーム・アブドゥル・ジャバー。
コミックス2巻、12話に紹介されている。
NBAのレジェンドとして屈指の知名度を持つカリーム・アブドゥル・ジャバー。
漫画内では彼の最大の武器「スカイフック」や、大学時代のエピソードが紹介されている。
彼について掘り下げてみよう。
大学はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
漫画でも語られているが、1年生のときに上級生チームと対戦し勝ってしまっている。
漫画で上級生チームが前年度の全米No1チームと書かれているが、その後カリーム達も参戦してUCLAはNCAAトーナメント7連覇を達成している。
ちなみに当時のNCAAは1年生はベンチ入り出来なかった。
またこの頃のNCAAはダンクが禁止されていた。理由は少し前に活躍していたウィルト・チェンバレンとカリームという2人の長身選手の圧倒的な強さによるものらしい。
そのため長身選手が有利にならないようにダンクを禁止したとか…
そしてダンクが禁止されたためにカリームが編み出したのが「スカイフック」だ。
通常のフックシュートと違い、スカイフックはゴールより高い位置から投げ下ろすため、ただでさえブロックが困難な上にブロック出来たとしてもルール上反則になってしまうため、絶対に防げない。それを左右両手でさらにロングシュートも可能という絶対的な武器だった。
このスカイフックを擁してNBA入りしたカリームは、
優勝6回
シーズンMVP6回
ファイナルMVP2回
オールNBAファーストチーム10回
オールNBAディフェンシブファーストチーム5回
オールスター選出19回
個人成績としても
通算得点 38337点 歴代1位
得点王2回
リバウンド王1回
ブロック王4回
と圧倒的な記録を残している。
彼のつけていた背番号33番は、彼の活躍のおかげで憧れる選手が多く、後のレジェンドと呼ばれる選手も33番をつけていた選手が多い。
パトリック・ユーイング、アロンゾ・モーニングといったセンターはもちろん、ラリー・バード、スコッティ・ピッペンといった別のポジションの選手もつけていた。
ちなみにマジック・ジョンソンも大学時代カリームに憧れて33番をつけていたのだが、NBAドラフトでレイカーズに指名されて入団し、カリームとチームメイトになってしまったため32番をつけることになったw
NBA歴代最高の選手の1人であり、スカイフックという誰にも真似出来ない絶対的かつ芸術品といわれるほど美しいプレーを見せる選手はもう2度とあらわれないだろう。
余談だが、カリームはアクション俳優として有名なブルース・リーのジークンドーの弟子だったりする。
「死亡遊戯」で共演したシーンはあまりにも有名だ。