1995年のウエスタンカンファレンスファイナルは前年の覇者ロケッツとこのシーズンのMVPとリバウンド王がいるスパーズの対戦。
お互いにアウェーで2連勝という意外な展開からの第5戦。
第4戦で12得点19リバウンドと大活躍したデニス・ロッドマンがベンチスタートという意外なスタメンで始まった。
第1Qはドレクスラーとオラジュワンのヒューストン大学OBコンビやロバート・オーリーのシュートの3ポイントが冴え、ロケッツが14点差と大量リードで始まった。
第2Qはスパーズのドック・リバースやテリー・カミングスなどのベンチメンバーが活躍し、一時3点差まで詰め寄り、前半終了時は5点差でロケッツリード。
オラジュワンはミドルシュートがよく決まり、ロビンソンは速攻からダンクを決めるなど新旧MVPも活躍。
第3Qに入り、最初のポイントはロビンソンとの1ON1を制したオラジュワン。スパーズが連続ターンオーバーする間にドレクスラーが4得点と差を二桁に戻す。その後徐々にスパーズが盛り返し、ショーン・エリオットの得点から、スティールからのエイブリー・ジョンソンンの得点、さらにチャールズ・ブラウンのシュートをデビッド・ロビンソンがブロック。ロッドマンのスティールからデルネグロの速攻でついに1点差まで詰め寄る。
オーリーに3ポイントプレーを決められた直後にロビンソンが3ポイントプレーを決め返すなど白熱した展開に。そしてついに第3Q残り2分余りでついに同点に追いつく。
しかしロケッツはロバート・オーリー、サム・キャセールの連続得点、オラジュワンのブロックなどスパーズを圧倒し、第3Q終了時には7点差をつける。
第4Qに入るとスパーズはロケッツの攻守に阻まれ、シュートが決まらない。オラジュワンはブロックを連発。その間にオラジュワンやキャセールが得点を積み重ね、ついには26点差と大差をつける。
最終的には21点差でロケッツの勝利。オラジュワンは42得点、9リバウンド、8アシスト、5ブロックと大活躍だったが、オラジュワンとロビンソンの対決だけでなく、チームとしてもロケッツの完全勝利だった。
しかしデニス・ロッドマンは、オラジュワンやドレクスラーのディフェンスもきっちりこなし、リバウンドも強く、突出した能力を持っているのはこの試合でもわかるが、チームにフィットしていない感も半端ない… ほんと勿体ない…