前回動画の紹介をした95~96シーズンのブルズのメンバーを改めて動画を交えて振り返ってみたい。
まずは言わずと知れたマイケル・ジョーダン。
この年のマイケル・ジョーダンは最初の3連覇の後に引退し、95年3月に復帰するもプレーオフで敗退。ジョーダンのミスが多く、ヘッドコーチのフィル・ジャクソンは「彼のバスケ人生で最も苦い経験だったのでは」と語っている。
雪辱を誓うジョーダンはオフに徹底的にトレーニングする。
ちなみにこのオフにはジョーダン主演の映画の撮影があったのだが、映画撮影場所の近くにバスケットコートを作り、ジョーダンが呼びかけチームメイトのスコッティ・ピッペンや、ニックスのパトリック・ユーイング、マジックのシャキール・オニール、ペイサーズのレジー・ミラーなどそうそうたる選手が集まって練習したそうだ。
この練習で失っていたバスケットボールの感覚を取り戻した。
3連覇時のメンバーはスコッティ・ピッペンのみとなったまったく別のチームとなっていたが、ブルズは驚異的な強さを見せ、ホームでは開幕から37連勝、最終的には72勝10敗という当時のNBA記録を達成、プレーオフも勝ち抜き優勝。
優勝を決めた試合は父の日。最初の3連覇のすぐ後に父を殺害されていたジョーダンは、優勝を決めた直後ボールを抱きしめたまま床に倒れ込み涙を流した。
屈辱の敗退の後、初めてのチームメイトを率いてここまでのチームを作り上げたジョーダンの勝利への欲求の強さをまざまざと感じさせられるシーズンだった。
バスケットボールの神様とまで言われるだけあって、ネット上には数多くのジョーダンのハイライト動画が存在する。
その中でもNBAの公式YouTubeチャンネルの動画を紹介したい。このシーズンに限ったハイライトではないが、72勝10敗を記録した試合の映像も入っている。
ザ・ショットやザ・ムーブ、目を閉じてのフリースローなどジョーダンの有名なプレーも数多く入っているのだが、一つだけ見たことのないプレーがあった。10:32頃のジョーダンがシュートフェイクにかかりジャンプしてしまったものの、落下途中にシュートブロックをするプレー。初めて見たがジョーダンの滞空時間の長さを実感させられるプレーだった。数多くのジョーダンの動画を観てきたつもりだが、まだまだ未知のプレーがありそうでわくわくする。