レジー・ミラーの伝説の試合の一つ。
イースタンカンファレスファイナル。ここまで2勝2敗のタイで迎えた、Game5。舞台はニックスの本拠地マジソン・スクエアガーデン。
第3Q終了時ニックスの12点リード。ペイサーズのインサイドの要であるセンターのリック・スミッツは第4Q始まって早々にファウルトラブル。まあほとんどの人がニックスの勝利だと思っていただろう。
第4Q始まって、レジー・ミラーが得点の度に観客席に向かってなにやら喋っている。ニックスの大ファンである映画監督のスパイク・リーと舌戦を繰り広げている模様。さらにチームメイトがフリースローをしている間に、スパイク・リーに向かってチョークサインまでしてるw そしてその舌戦にヒートアップして次々とシュートを決めるミラー。
ペイサーズは好守備を見せ、ニックスはまったくシュートが入らない時間が続き、その間ミラーが次々とシュートを沈み、あっという間に逆転、さらに8点差をつける。
そこでニックスのエース、ユーイングが苦しみながらも粘ってシュートを決め、その後のディフェンスでもペイサーズに24秒バイオレーションを犯させる。さらにユーイングの攻撃を防ごうとしたスミッツがファウルを犯し退場。2点差まで追いつき、ニックスのペースになりつつあった。
しかしここで再びミラーがシュートを決め、ニックスに傾きつつあった流れを止めた。
結局この試合でミラーは39得点をあげたが、そのうちの25点は第4Qにあげたものだ。終盤でのミラーの強さを見せつけた試合だった。
レジー・ミラーといえば歴代屈指のシューターの一人だが、オフザボールの動きが凄いと思う。スクリーンの使い方、時には相手選手をもスクリーンにしてマークを外す動きは素晴らしい。
試合終了後のレジー・ミラーのインタビューが印象に残っている。
インタビュアー What about Spike Lee?
レジー・ミラー Spike who?
ちなみに翌朝のニューヨークの新聞の見出しは、「Thank you Spike!」
観客との選手とのトラッシュトークというのも面白い笑